NMB48 10周年に感じたこと


NMB48の10周年記念コンサートとNMB48のアカリン(吉田朱里)の卒業コンサートを見た。
NMB48は10月で10周年になった。
コンサートを通じて感じたこと、10年を振り返って思うことを綴りたいと思う。

まずは10周年記念コンサートについて。

私は、ライブは盛り上がるものではなくて、集中して聴いて感動するものとして楽しんでいる。アイドルは可愛いのはもちろんだが、私にとっては哲学であって、学びや尊敬の対象だからだ。あとは、基本的にライブは1人で見るので、向き合う対象はオタ友でもなく自分自身だからだ。
このライブで私が感動して泣いた曲と、その理由を書きたい。

「誰かのために」

今年は、コロナで日常が変わり、エンターテイメントの価値や真価が問われた期間だったと思う。メンバーは握手会も劇場公演もできないし、自分たちの存在価値、意義や、何ができるかを日々考え続けた。長かった日々の先にこの大阪城ホールでのライブの景色があって。
そんな想いを感じていたら涙が出た。

「ハートの独占権」

聴いて貰えば分かるのだが、全然泣く曲でも無い。
山田寿々という1期生3番手人気メンバー山田菜々の妹が、姉の菜々と2人で歌った。
寿々は5期生デビュー当時はダンスも上手くてお披露目ではセンターだったけれど、結局運営に推されず1回も選抜に入れなかった。そして先日卒業発表をした。

最後に尊敬する姉とこの曲を歌いたいと言っていて、寿々最後まで腐らず頑張ったな、苦労人だったと感動して泣いた。
私は山田寿々単推しではないので、彼女の苦労のほんのほんの僅かな一部しか知らないけれど、そんな私でも彼女一人からだけで色んなこと学べた。

「らしくない」

ふうみる(矢倉楓子と白間美瑠)ダブルセンター曲。2人はずっとライバルで、お互い意識するからこそ険悪な感じになることもあった。みるは1期生だが、初期はフロントメンバーでなかった。ふぅちゃんは、2期生で、2期生の中ではフロントメンバーだった。なので全体で見れば2人の序列は同じぐらい。2人はふうみると呼ばれた。

ふぅちゃんが先に卒業して、ライバルではない2人として、またこの曲を歌えたことに感動した。

「アーモンドクロワッサン計画」

3期生の初めてのオリジナル曲。
3期生は、1,2期生のすぐ後に加入して、その時は既に1,2期生でNMB48の第一幕を作り上げていた。3期生は華がないとも言われた。

既に十分なメンバーがいる中で人気を上げてフロントに割り込むことは難しくて、でもずっと若くない、ずっと学生ではない、どこかでアイドルに見切りをつけて将来を考えなければいけないのではないか?ということを歌った曲。

うーか、あんたん、あんちゅという3人しか3期生は残っていなくて、いつの間にかベテランになって、10周年に、もう一度この曲を歌ったことに感動して泣いた。


アカリンについては前に書いたので、アカリンの卒コンは短めに。

アカリンの卒コンは、もうアカリンが吉田朱里として1人でやっていけることを確信したライブだった。何も不安要素が無かった。もちろん感動はしたけれど10周年コンサートほどは泣かなかった。それは私たちファンが安心して卒業を送り出せるからだと思う。

アカリンは卒業前から卒業後を見据えて助走をつけてやってた。街中のプラザやLOFT、東急ハンズのコスメやスキンケアのコーナーでは、アカリンを見ない時はない。

夢は叶えられるものなんだと、掴みにいけるものなんだとアカリンは証明した。アカリンが一番卒コンを見て欲しい人は、初期のファンだそう。何者でもない女の子を推してくれたファンに、今の姿を見せてお礼を伝えたいんだと思う。

アカリンの最初で最後のセンターシングル「恋なんかNo thank you」ぜひ聞いてください。


卒業生の1期生も駆けつけてくれた。一曲目の「絶滅黒髪少女」と、終盤の「卒業旅行」。
卒業旅行には、「10年後何してるのかな」という歌詞がある。

10年前の自分は、10年後何してると思ってたんだろうなぁ、どこに住んでるかなんて全く想像してなかった、その頃から地元にはこだわってなかった。同じ土地で高校まで18年間育ってきたからこそ、外の世界に興味があった。誰と出会ってるかも想像してなかった。私の周りには素敵な人が沢山いて、素敵な人と出会えることだけは確信していた。

最後に感じたことの総括。

自分より若い子達がこれだけ毎日闘って頑張ってるんだから、私も頑張らないといけないなと感動した。

あとは、卒業生含めメンバー皆んな今が一番可愛いのが流石だなと思った。
自分を常に高めてアップデートするプロ意識。志。
パフォーマンスのプロ意識含め、尊敬できるところがたくさんだった。

声援無し、立ち上がり無しの着席無音コンサート、ファンのマナーの良さにも感動した。
もう2度とこの日常を失わないように、観客が一体となってコンサートを支え、作り上げていた。
そんなことを感じた10周年だった。

もうこのグループを応援し始めてから10年が経った。
“Time is really fast”よく聞く言葉。先日オンライン英会話講師とこの話になった。

Eriii, when 25 years old, I thought that still ok, when I hit 26, suddenly become 30 years old
It’s crazy. You never know, you wake up as 30.

訳:25歳までは大丈夫やと思うやん、26歳になってみ、気づけば30歳になるから。ほんまびっくりやで。あんたはまだ30歳として目覚める景色を知らんやろ。

時間はあっという間に過ぎたとしても、振り返れば1日1日ちゃんと過ごしてたなと、何してたんだろと思わないように過ごしたいなとだけは毎日思っている。

10年の節目、過去を振り返った時、これまでの日々は、あっという間だと思うと同時に、そんなに早くもなかった気もして、それは、振り返れば確かに歩んできた日々があったからだと思っている。

本当は、この10年の節目に、アカリンが卒業するこの時に、私自身の年齢やゆうこすへの移管含め、第一線としてのファンを退こうかと思っていた。このコンサートを見て、少なくとも最後の1人の1期生の美瑠が卒業するまでは、今と同じレベルのファンでいようと思った。

女性が女性アイドルファンって何?と思われる方も多いと思うが、NMB48のライブは、アカリンの力もあって、数年前から女性専用エリアができて、年々エリアが拡大して、実は、今回はもう過半数、約7割が女性客。女性アイドルなのに女性ファンがほとんどなのだ。

これからの10年もそんな日々をNMB48と積み重ねていきたい。

エリー

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