ホムナイと県外へ
先日、今年の目標の一つに挙げていた「原付で県外に行く」を達成した。
年末になってもまだ達成しておらず本来暖かい時期に行くべきなのに今になってしまった。
ホムナイ(=私の原付の名前。ホンダのトゥデイ、ベトナム語で今日(Today)はホムナイ)はちょっと身体が弱くて、1週間乗らなかったら時間をかけないとエンジンがかからなくなる。この前は国道を走っている時に急にエンジンが落ちてしまって立ち往生した。
私にとっては「寒い、眠い、お腹が減った、トイレに行きたい」の4点が機嫌を損ねたり弱ったりする要素。ホムナイに乗るとお腹が減った以外の3つは起こりやすい。
そんなこんなで少しホムナイにも私自身にも不安がある中での県外遠征となった。
とても寒い日で凍えるような日だった。天気だけは晴れだった。県境に行くのも遠いが、そこから目的地に行くまでも遠い。県境は基本山。車はたまに通るが基本人はいない。晴れた昼間でも寒すぎた。ランニングと違ってバイクは走れば走るほど寒くなる。
途中トイレ休憩も挟みつつ片道3時間をかけなんとか目的地に到着。暖かい建物の中が幸せで、温かいご飯が美味しかった。
街中に出てみるとやはり車より小回りがきいて駐車に悩まなくて良いので楽。原付は街中の生活に便利だなと改めて思った。
帰りはさらに寒く暗くなるので早く出ようと思っていたが色々回りたい所に行っていると夕方になった。出発してしばらくすると真っ暗になった。どこからか猪が出るんじゃ無いかと思った。こんな所で立ち往生してしまうとどうなるんだろうと思った。
寒すぎて手足も痺れて感覚が無くなった。寒さを紛らわせるために歌を歌おうとしたが寒すぎて顎がガクガクしてメロディを奏でられず叫ぶことしかできなかった。原付はスピードが出ないので後続に道を譲ろうとはしていたが、後ろの車はハイビームで煽ってきた。頼れるものはホムナイしかいなかった。でも何故か1人でいるよりも心強かった。凍えながらも何とか家に帰ることごできた。周りがいつもの風景に戻った時の安堵感は忘れない。
当初は「ホムナイで県外に行く」と思っていたが、実際にやってみて、「ホムナイと県外に行く」んだなと強く感じた。
私にとってホムナイで県外に行くのは初めてだが、ホムナイ自身も初めてで、2人で1人なんだと思った。
私もホムナイに県外に連れて行ってもらっていて、ホムナイも私に県外に連れて行ってもらっている。
ホムナイ、初めての県外遠征は極寒の中で大変だったけどよく頑張った。
また暖かくなったら遠くに行こうね。
エリー
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