2年半越しの姉との卒業旅行
今年の夏休みは、6泊8日のニューヨーク(少しカナダ含)に行ってきた🗽
2年半前、姉が大学卒業時にニューヨークに一緒に行こうと言ってくれた。
当時大学3年の私は行くつもりでいたが、夏にインターンシップに参加した企業の早期選考が被っており、選考に進みたかったため、行くことができなかった。
姉は留学で卒業が1年遅れていたため、一部の同級生の友達と一緒に卒業旅行に行くことができなかった。
そして私もニューヨークに行けなかった。姉は母と国内旅行をしていたが、ニューヨークに行きたかったと話すこともあった。
結果論になるが、結局その時選考を受けた企業や業種には就職しなかったから、姉には本当に申し訳なくて、ニューヨークに行っておくべきだったと後悔したこともあった。
大学生である姉と私で日程を合わせられなかったら、社会人になってから予定を合わせることなんてもう無理なんじゃないか、どこかでそう思っている自分もいた。
今回、社内の休みが固定の私に、姉が休みを合わせてくれた。先輩陣が一番休みを取りたいお盆休暇に被っていたので、恐らく社内説得が大変だったと思う。
私と姉にとっては2年半越しの卒業旅行だ。
そのことを出発前の空港で姉に話したら、姉はいつか行こうとは言ってたけど、卒業旅行が流れていたということは忘れていたと言っていた。私はこの2年半、卒業旅行という大切な時間を共に過ごすことができなかったという申し訳なさ、無念さをたまに思い出すことがあったが、姉は忘れていたのかと一種の安堵を覚えた。
フライトを年明けに取ったはいいものの、忙しくて私は計画もあまり立てられなかった。姉は持ち前のマメさで下調べをしっかりやって、事前予約も抜かりなく行なっていた。
帰りのフライトは、香港での乗り換え時に日付が進むことを2人とも失念しており、乗り過ごすという事態が起こってお金と時間の損失が、学びのための投資だと解釈するには余りにも大きかったが、2人とも何とか仕事には間に合うフライトを取ることができた。
旅行で感じたことについては、別のブログであげたいと思う。
以前同期の話を書いたが、ここでは姉の話を書きたいと思う。
私と姉は最近見た目も似て来たと言われるが、性格や考え方は全く異なる。旅行においては、姉はいっぱいに予定を詰めたい人で、私は主要な所だけおさえて、あとは美味しいものを食べて買い物をして、朝はゆっくり、夜は早めに宿で休んで、SNSなど、その時その時に感じたことをその場でに記録に残しておきたい人だ。
計画を立てたのは姉なので、姉のプラン通りに旅行が進むことになるが、姉のタイトスケジュールについて行けず、衝突することもあった。でも、歩き疲れて機嫌が悪い妹、お腹が減って喉が渇いて機嫌が悪い妹を、喧嘩をしながらも姉は全部を受け入れてくれた。
旅行中にガイドブックやSNSを見て行きたい場所を言い出す妹の希望を叶えようとしてくれた。
姉は、私なんかよりも努力家で勉強家で賢くて、真面目で几帳面で整理整頓ができて字も部屋も綺麗で、私が姉に勝っている所なんて、探しても一つも見当たらない。
それでも姉は私のことを、自分には無いものを持っていると認めてくれるし、両親は不出来な妹を姉と比べることもなく同じ愛を注いでくれた。
そして姉は両親と同じで、一番の私の理解者であり、両親よりもこれからの人生を長く過ごす唯一の家族であると思う。
自分がどんな状況になっても、絶対に私の味方でいてくれる場所があることが私の心の支えになっているし、私も姉がどんな状況になっても共に歩んで手を差し伸べられる人で在りたいし、一番に幸せになってほしいと思っている。
GW以降実家には帰っておらず次帰るのも恐らく年末になると思うが、私は普段滅多に電話をしないようにしている。あまり実家には帰らない方がいいと思っているし、なるべく家族には会わない方がいいのではないかと思っている。
それは、家族と一緒に過ごしていると自分が驚くほど弱くなるからだ。
日頃の思いが溢れて何もないのに涙が止まらなくなる。
それだけ弱い自分も全て受け入れてくれる家族があるという幸せと、ここにずっといてはいけないという思いが混じり合う。
手を引っ張ってくれる人がいるから私は頑張れる。私も誰かの手を引っ張ることのできる人で在りたい。
ニューヨーク卒業旅行で、やっと本当の意味で大学を卒業できたように思う。
お姉ちゃん、いつもありがとう。
これからもよろしくね。
エリー
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