何か違う、でも何が違うのか分からない人へ

SHOWROOM社長 前田裕二さんの著書「メモの魔力」を読んだ。

この本は、メモによって自己理解を深め、人生の軸を明確にし、本当に必要な思考に脳の思考容量を割くことにより、アイデアを生み出し、行動に移すことで、夢を叶えることができるという内容である。

毎日頑張っている。でもそれは本当に自分がやりたいことなのか。何か違う。でも何が違うのか分からない。自分が何をやりたいのか、どこを目指したいのか、分からない。モヤモヤする。現状をどう変えればいいのかも分からない。ただ適当に時を過ごしてお金を稼げればいいという考えも少しはある。でもそれは違う。どれだけ大変でもしんどくても、やりがいがあって、目指すものがあって、熱くなれるものがあるなら、私はそれに向かって邁進する。今は進む方向が分からない。それを考える暇もなく毎日が忙しく過ぎていく.....

これは私の心の声でもあるのだが、多くの人の言葉の代弁でもあると思う。
そのような自分と向き合う時間をくれるのが、きっかけをくれるのが、この本である。

この本は前田さんの2冊目の本だが、1冊目の「人生の勝算」は図書館で借りて読んだ。
「人生の勝算」は、ゆうこす(結局根源はいつも同じ)が勧めていたから読んだ。そこで前田さんの存在を知った。SHOWROOM自体は仮想ライブ空間で、誰もが配信者になれる媒体であり、AKBのメンバーが前々からやっていたので、「人生の勝算」を読む前から知っていた。

「人生の勝算」を読んだのはブログを始める少し前で、そのレビューはブログには上げていないが、自分の琴線に触れた言葉のメモが残っていた。
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人生の勝算 メモ
・スターと言いますが、同じ星でも太陽だけが明るいわけではない。どんな星でも頑張り次第で輝けて、それぞれの惑星で、しっかりと生態系が成り立つ。

・人を好きになるとは、コントローラブル。
自分次第で、どうにでもなる。

・当たり前のことを圧倒的エネルギーでやり続ける。基本中の基本をやり続ける。当たり前を徹底的にやり続けるだけで、他の人とは圧倒的差がつく。

・仕事はゲーム

・コミュニケーションとは、さらけ出すこと

・他者に対する想像力、共感力、思いやりの気持ちを持つ
どんな時も揺らぐことがない、心からの深く大きな愛情を持って接すること

・人生の価値観、向かうべきベクトルを明確に持つこと、人生のコンパスを持っていること
自分が信じた人生の勝算を持てていること

・情熱と努力次第で、人はどんな高みにだって上っていける。自分の人生を通じて、これを証明してみせます。
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「メモの魔力」は新しかったので、自分で予約して買った。
前田さんのTwitterは「人生の勝算」を読んだ後からフォローしていて、本の話は知っていた。前田さんが1500円出してもらうよりも大きな価値を提供する、100万部達成すると仰っていて、前田さんの力になりたくて買ったのもあるし、本の最後に自分を知る1000の問いがあり、これらをやろうとしたら借りていても時間が短すぎると思って、アクションを起こしたかったので手元に置いておきたかった。

メモは、単純に起きたことや見聞きしたことだけを書き写すのではなく、新しいアイデアや付加価値を自ら生み出すことを強く意識して書く。①ファクト(事実)を書き、そこから②抽象化し、③他の事象、実生活への転用の3つのステップである。①ファクトについては、標語を作り、一言で言えば何なのかを示す必要がある。

「AがBである」という抽象化のゲームの紹介があり、Bからより抽象的な要素を抜き出して、A(より抽象度、汎用性の高い言葉)との共通点を語るというゲームである。(本の中で述べられている例:「人生は小籠包である」理由1.蒸す時間が必要 理由2.核心が内側にある 理由3.注意しないとヤケドする)

#抽象化ゲーム として、私が1つ考えたこと。

「前田さんはケトルである」

理由1. ボタンを押すと(本を読めば)、必ずお湯ができる(導いてくれる)
理由2. そのお湯(得たもの)をどう使うかは、自分次第
理由3. 放っておくとまた冷たい水になる(得たものを自分で活用できなければ意味がなくなる)

自分を知るための1000の問いは、初めの100問はやることを推奨されているので、これからやってみようと思う。

本を読み始めてから、年末年始の日常の気づきをメモにいくつか残したので、それを紹介する。

標語:電子パネルのオーダーシステム

ファクト:レストランで電子パネルによる注文を採用する店が増えてきた。ほとんどの店が電子パネル以外に紙のメニューも置いている。紙メニューの方が一目でより多くの情報を捉えられ、全体像が見えやすい。電子新聞のような感じ。

抽象化:ペーパーレス化がうまく進まないのは、システム面以外にも原因があるのでは。
電子化は一目で分かりにくい、メモが取りにくい、書き込めない等の難点がある。

転用:紙のメリットを電子でも採用し、一目で分かるようにする。タッチペンで書き込みし、書いたものをそのままデータで取り込めるようにする。ペーパーレス化ならぬ、ペーパー電子化を実現する。

標語:パン作り体験

ファクト:テーマパークでパン作り体験をした
パンは家でも作ろうと思えば作れるが、体験をした。

抽象化:自分で個人的にできることを、別の場所で大勢で行うと、楽しいしやる気が出る。
料理教室や習い事も同じ。
効率的であり、非日常を楽しみ、面倒なことでもその場に行くとできる。

転用:大勢で集まって個人的にでもできることを行うビジネス
集まると強制的に行い期日管理がしやすい?アイデアが出やすい?
Ex.家計簿をつけるワークショップ、結婚式のプランを練る等

標語:所有物の提供によるビジネス
ファクト:古い雑居ビルの一室を使った雑貨屋さん、眉サロン等が増えている。
同じ系統の店をビル内に集めた方が、客側としてもまとめて見られてありがたい、オーナー側としても集客をしやすい。

抽象化:空間や仕事シェアする時代

転用:所有物で余っているものを提供できないか
(駐車場、スーツケース預け等)

標語:餃子専門店は儲かる

ファクト:餃子専門店では安く一食食べられる。
メニュー数を減らして同じものを作っており、廃棄費用も削減されるから。加えて原価も安そう。

抽象化:一定数の需要があれば、ターゲットは絞った方が儲かる。

転用:アイスのビジネス(前々から言ってる)、食べ物だけでなく、同じものが好きな人が集まる場所の提供ができたら、コミュニティもできるのでは。

この本では手書きのメモが推奨されているが、私は綺麗に纏めるのも苦手で、上にあげた気付きは一旦手書きでノートに書いたが、こうやって電子媒体でもう一度整理をした。あとは、お風呂に入りながら仕事がしたくて(お風呂ではインプットだけでなくアウトプットをする必要もあるのだが)、お風呂でもできてデータもキーワードで引き出せる電子メモで取り組んでみたいと思う。


エリー

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