帰省
梅雨の時期ってこんなに長かったっけと思うぐらい、晴れない天気が続いた。
6月にもう無理だとなって、すがるように実家に帰りたくなった。家族に伝えたところ、帰ってきたらいい、と連絡をもらった。諸々調整していて半月以上空いてしまい、一番帰りたい時には帰られなかったが、予定通り帰った。
駅に着いた時、母が車で迎えに来てくれた。
私を見つけた時、手を大きく振ってくれた。
込み上げるものがあって涙が溢れた。
母は、移動中に何か嫌なことがあったの?と聞いた。違うよと答えた。
父も、何しに帰ってきたのかとかは何も聞かず、おかえりと言ってくれた。
実家に帰るのは年末年始以来だが、せっかく家族が揃うのならと、実家からあまり遠く無い場所に住んでいる姉も、帰ると言ってくれた。
長期連休に実家に帰った時は、地元の友達に連絡して会ったりして、予定を入れてあまり家にはいないが、今回は家族以外誰にも連絡しなかった。
家族で出かけたり、ご飯を食べたり、家でゴロゴロしたりした。
ただそれだけ。
母は、私の話を全部聞いてくれた。
私が毎日食べているバナナ、ヨーグルト、低脂肪じゃない牛乳、全部用意してくれていた。
自分の人生の選択は、誰に影響されることもなく、全部自分の意思で決めてきたから、自分の責任で、誰にも言い訳をしないことは決めている。
一度ダメだと実家に帰ってしまったら、もう戻れないんじゃないかと内心心配していたが、今はもう帰路に就いている。
体が動いた。それが私の意思である。
まだ私はここで頑張りたいんだと、思う。
家族というこの居場所を大切にしたいと思った。
エリー
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