英語プレゼン

先日英語プレゼンをした。
日本語バージョンは昨年度末に行ったが、英語プレゼンはパワーポイントの文字量をできる限り減らさなければならず、つまり、発表は丸暗記しなければならない。
この歳になると暗記力が...という話はあるが、やらなければならない。

丸暗記する必要は無いが、多くの人前で、さあどうぞで英語プレゼンをするとなると、パワーポイントも文字量を減らすことが求められて読めるようなものでもない。結局は流れの丸暗記、文章の丸暗記をするしかない。本番に考えながら言うのは流石に帰国子女ではないので無理だ。

どうすれば丸暗記できるか。棒読みではなく伝わるプレゼンができるか。
その為には、自信を持って堂々と英語でプレゼンするしかない。
ならばどうすればいいのか。
100回練習すれば覚えられるだろう。そう思った。

英語プレゼンは、英語ができるかどうかではない。いかに準備するかである。なぜなら、期日が決められていて、それに向けて準備する期間があるから。準備してきたことを発表するから。
努力がそのまま出る。努力しようと思った。

英語プレゼンもボランティアではなく仕事なのだが、会社ではプレゼンの準備や練習をする時間を取れるほど時間に余裕が全く無いので、毎日朝晩、休みの日のスキマ時間、練習した。ただ100回読むのではなく、本気の1回が欲しい。本番を想定して、表現しよう、覚えようという気持ちで1回1回練習する。
「正」の字を書いて積み重ねた。

約40回の回数を重ねてこのまま100回までやるぞ!とほとんど暗記し終えた時は、発表1週間前。諸事情で全部やり直しをしなければならなくなって、全部作り直し、覚え直しになった。
絶望感。

良いプレゼンは作りたいが、何せそれっぽくでもいいから、自信を持って堂々と話すことの方が大事。前のレベルの自信へ持っていくには時間も無い。
追い込んで練習した。起床後も、朝お弁当を作っている時も、朝食を食べた後も、通勤中も、入浴中も、寝る前も、練習した。本番前に正の字を数えた。合計96回通し練習をしていた。

日本語バージョンは、誰にどんな指導をされているかが如実に現れるが、英語は各自に任せられているので、各自の努力が現れる。
丸暗記することが目的ではないが、丸暗記するぐらいの努力を重ねることは目的の1つなのかもしれない。根性論ではない、全ては結果のためだ。

発表はできた。
質疑応答では黙り込みはしなかったが、上手く答えられず後からダメ出しをされてしまった。
それでも、ベストを尽くしたと思っている。

最近、総合職として生きていくことに限界を感じつつあった。今の状態では長く続けられないと感じていた。でも、本気で英語プレゼンに向かおうとする自分の姿勢を客観的に見ていて、まだまだ可能性があるように感じた。自分を客観視した時、努力で自分の能力をカバーして、能力自体も上げていこうとする姿勢を感じた。

よく堂々としてる、人見知りしなさそう、怖いものなさそう、活発そうと言われることがあるが、元々そうなのではない。不安ばかりで自信なんて1つもない。毎日心が潰れそう。活発どころか小さい頃は毎日1人で休み時間を過ごしていた(それはそれで問題)。マラソン大会は後ろから数番目だった。

でも、その自信のなさをどうやって乗り越えるか、どうやってカバーするかは考えて行動してきた。
先ほど述べたような、人よりも練習することはもちろん、自信がなくてもなんでも、環境に自分を置いてしまうということもやってきた。

人見知りで自信がないならとりあえず学級委員長、生徒会長に立候補してしまう。どうやって対応するかは後から考える。
体力に自信がない。思うように練習できていない。それならまずフルマラソンにエントリーしてしまう。
海外が怖い。それならまず海外一人バックパッカーのフライトを取ってしまう。

英語プレゼンは、自分のプライベートを犠牲にしてまでやることかとは思うが、他でいくら頑張っていても、その面でしか評価しない人は一定数いて、自分が損をする。ある人から以前言われたことがある。色んな人が色んな仕事をしていて一概に評価できない会社で、皆が各自のテーマに従い、同じ時間でプレゼンを行う。横軸で評価される。

発表当日、部署の人が打ち上げしようと声をかけてくれた。
打ち上げの時に、集まってくれた人の優しさを感じ、涙腺が緩んだ。
色々あるけど、その中でもこんな人達がいてくれて、恵まれているんだなと思った。
幸せだった。嬉しかった。

総合職、あと少し頑張ろうと思う。

エリー

0コメント

  • 1000 / 1000