全体最適

先日仕事で力作業があった。
倉庫で過去の古い書類整理をするもの。
暗黙の了解で女性はほとんどこの作業自体が免除されていたのだが、私のグループは男性が少ないので女性も参加することになった。

こういう力作業系はどういうふうに立ち振る舞えば良いか毎回悩む。

重い段ボールを運ぶ力作業は男性メインでやってくれて、女性は書類を紐で縛る作業に割り振られた。
私は驚くほど紐で縛る作業が苦手だ。手先が不器用で、裁縫とかも苦手だし、字も汚いし、細かいことは基本苦手だ(練習しろ)。

相当な力持ちなわけではないが、力作業の方がよほど全体にとっての戦力になる。
私は全体最適のために力作業をやるべきだと思ってやろうとしたが、紐で縛る作業に人手が必要な状況になって、回された。

力仕事をやると改めて強行的に名乗り出ると、私は良くても、周りの人たちから、ここの男性陣、女性にこんな作業やらせてるぞという目で見られるんではないかと思った。多分男性陣もそういう恐れがあって私に力作業をやらせたくなかったのだと思う。

私は男女で同じ作業がやりたいのではなくて、やるべき一連の作業と全体最適を考えた時に、私は力仕事をやるべきだと思っただけで、そこに男も女も関係無い。
ただ、性別という軸で勝手に書類を縛る作業に割り振られてしまう。

ジェンダーバイアスなのかな?でもこの時代、ジェンダーバイアスという域はもう超えてて、他者の目というか、他者評価というか、社会的立場なのかな?

結局、私が書類を縛る作業にもたつきすぎて、他の人も加勢してくれた。プライベートでこういう場面があったら、とりあえずできてなくても適当に勢いで終わらせるのだが(ちゃんとしろ)、今回は丁寧にしないとと思うと進まなかった。圧倒的に他の人の方が速くて上手かった。

この場面では、私がもたつきながらもとりあえず女性として与えられた紐縛りをやることが、社会的観点も踏まえると全体最適だったのかな。

エリー

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