社会人4年目を振り返って

社会人4年目が終わろうとしている。
仕事としての成果報告みたいな形での振り返り、フィードバック、来年度の施策といったものは皆が仕事の一環でやっていることかもしれないが、個人的な振り返りと、先の目標は自分の中から溢れてくるので自分なりに記しておきたいと思った。

4年間というと既に中学3年間や高校3年間を超え、大学の学部4年間に相当すると考えると、それぞれのステージで得た経験レベルの月日を経ていることになる。社会人になってからは月日はあっという間だよとよく聞く。「あっという間の4年間」という表現を間違って用いてはいけないぐらいの色んな経験や感情を経験した4年間だったと思う。

4年目は、ようやく精神的にも仕事に向き合える状態になって、スタートを切りたいと思っていた矢先のコロナ禍だった。

在宅勤務ができる仕事だが、在宅勤務が増えれば増えるほど、在宅勤務で失う経験値のことをいつも考えていた。ちょっと話を聞きたいこととか、その場にいたから聞けることとか、相談できることとか、色んなものを失っている気がしていた。

皆同じ条件なのだから、個人の努力でカバーすべきなのだが、どうしても、今自分は成長できているのかな?と自問自答してしまう。出社したら全てが片付くのかといえば全くそうではないのももちろんだが。

もちろん、コロナを言い訳にせず色んなことを吸収し学んでいきたいし、人生を楽しんでいきたいと思っているが、誰もにとってがこの一年は大きな試練だったと思う。

私は気を抜けば怠け者だし明確な目標も無いのに、仕事に限らずとても真面目で(自分で言う)、なぜか変に自分を追い込む性がある。平日も休日も関係無く、「今日1日で自分は何を得たんだろう、何を成し遂げたのか、成長したのか」と自分に問いかけ悩んで落ち込んで泣いてしまう。

4年目は、もちろん楽ではないものの、業務範囲を前までのような自分を見失うぐらいの過呼吸状態から少し脱出することができ、周りの環境影響もあり、精神的にもまだ安定することができたことが非常に大きかった。3年目4年目以降から仕事に慣れるといった話もよくあるが、これは慣れたという個人的ハンドリング範囲の話は少なからずあるにしても、そうでない部分が大きかった。

あとは、法改正の影響もあるが、残業が減った。
3年目の途中までは毎日22時まで残業していて、キャパオーバーにも程があるほどの膨大な業務があり、かつ精神的にも非常に悪い状況だった。
4年目は働き方改革の影響もあるが改善された。夜ご飯を家で食べられることが幸せだった。
根本の働き方の見直しはまだ全体的に進んではいないようには思う。これについては、前の本の備忘録ブログにも書いたが、批判をするのでは無く、意見を持って自分で変えていけるようにしたいなと思う。

一方で、孤独感を感じることも多かった。もちろん1人で生きているのだから人間は誰も彼も最小単位は1人、一細胞なんだから当たり前だけど、取り残されたように思うことも多かった。

先日読んだ本に「すごいテレワーク」福山誠一郎さん著がある。
コロナ禍に出版された本なので、普通の会社員がコロナ禍で在宅勤務を強いられることに対する生産性向上等に言及しているのかと思い、学びたいと思って借りた。この本は主にフリーランス向けに書かれた本だったので、全てが直接的に自分に結びつくものではなかった。
しかし私が上に述べたことと同じことが書かれていた。

“自宅で働く場合、職場で働いている人と自分を比較して、自信をなくしてしまうこともあると思う。気後れする必要は全くない。
ワークライフバランスを保つのは、仕事の生産性や新しいアイデアにつながる。”

“1人で仕事をする場合は、孤独感を抱くこともある。不安になるとやるべきことがわからない状況に陥る。その時はタスク計画表を見る。
今現在に集中することが大切。”

ということだった。
不明な部分やもっと知りたい部分など、参考書を読んだり調べたりしながら進められるのは在宅勤務のメリットかもしれない。
出社しているとこいつ本を読んで暇なのか?と思われるだろうし。表面的な知識ではなく、深めたいだけなのだ。

気づけば後輩が増えたのだが、後輩に教えられることと言えば、仕事はスキルよりも気持ちが大事だという精神論ぐらい。これは持論のつもりだったが、先日読んだ本(前のブログで紹介したも)に同じようなことが書いてあったので持論ではなく他の人も認めてることなんだなと思った。

3年が一区切りと言われるが、次の区切りは5年なのかなぁ。と言いつつ、年月で区切る必要も無く、区切りなんて自分で決めるものであって、常に区切り振り返り前に進む必要があると思う。

5年目の目標を4つ挙げる。
飛んできたものを拾い抱えるのでは無く、自分から掴みにいく年としたい。

1.自分の仕事に自信を持つ


急に個別具体事象ではないものが出てきたが、私はいつも心配で不安で人から言われたことをそのまま受けてしまって悩むので疲れてしまう。
自分の仕事にしっかりと自信を持つことができたら良い意味で言い返せるし説明できるはず。
もちろん外からの意見を聞き入れ取り入れることは大切。

2.体系化、理論化、理由化


前までそうだったからという理由で続けている方法や仕事は無いだろうか。今やっているやり方を変えるのは個人の力だけではできず、組織に物申す必要がある。その反発を避けていては何も変わらないので、変化にエネルギーを注げるキャパシティと気概を身につけたい。

私たちの業務は、いつまでも自分がやるわけではない。リスク管理としても、自分で無い人ができるように整理しなければならない。自分ですら全く分からずできなかった仕事を(今も常に手探りの中で)引き継げるようにするのはすごく難しいと思うが、仕事は人が行うのでは無く組織が行うべきなので、整えたいと思う。

3.深めていく(森に入る)


荒く浅くだが、大枠の概要に一瞬でも触れる機会がこの4年間であった。4年目はほんの少しだが学びに時間を割いた。これからは、一業務をこなすことを目的とせず、将来のため、今の自分のために深めることを意識したい。

ABの選択肢があってAを選ぶ時も、Bを選んでいた時のストーリーをなぞり学ぶこと。自分はAB両方にほとんど触れなかったとしても、通りかかったなら自分の蓄えにすること。
これには、2と同じで日々の精神的、物理的余裕が必要。

毎日忙しないが、自分がやるべきこと、やらなくて良いこと、やる方を変える必要があること、選別し振り分け他者に託すかその業務を無くしたり、やり方を変えて、深めるべきことに注力する隙間を確保したい。

4.上司の気持ちで


4年目の最後ぐらいからいつも意識していたが、そろそろ若手でも無くなってくる(心と身体はいつもフレッシュ)ので、いつも自分が上司の立場で決定する必要があるという意識のもの行動し考え判断したい。その上で自分の判断範疇では無いと思うことや、後々のために報告すべきことについて必要な相談や指示は上司に仰ぎたいと思う。その際も自分の意思と仮説を持つようにしたい。

何十年先も上司という存在は会社の社長にならない限り?ついてくるので、まずは自分が最高責任者だぐらいの勢いで物事を考えて行動するようにしたい。

そのためと言っては何だが、先日「管理職失格」木村尚敬さん、柳川範之さん著を読んだ。管理職向けの本。

責任を持って意思決定をして、組織を導くためには、いつもプレーヤーであり続けること、いつでも会社を辞める準備をしておくこと、結果を出す人になること、自らが出る杭になること、出る杭になる部下を持つことが大切だそう。
本に書いてあった管理職としての在り方の備忘録を記しておく。

・意思決定を上に丸投げにするのでは無く、情報が不十分でもスタンスを明らかにする。
・白紙から描くのが今の時代の中間管理職。
・日本の会議は根回しで実質的に決まっているので誰が決めたのか分からなくなる
・出る杭になるが出過ぎないのが理想
・クビにするならしてみろ。俺はどこでも生きていける。ぐらいの突っ張った部分が必要
・出世したい人より結果を出したい人になれる
・現役感(手を動かせること)を手放すな
・ノーを言える環境を作る

最後になったが、5年目には達成できない予定だが、5つ目の目標として、あと3年以内に達成したい目標、夢が最近できた。母に私の仕事を見てもらうこと。え、授業参観?というわけではなく、自分が関わった仕事によって完成したものを見て体験してもらうこと(海外)。社会への価値を教授してもらうこと。

母は一昨年何十年ぶりにパスポートを取った。コロナで韓国にしか行けていないのだが、完成したらお母さん見に行こうかなと前言ってくれた。いつもお金のことばかり気にして、お母さんはいいからお姉ちゃんと行ってきてという母が初めて自分からここに行きたいと言ってくれたことに心から感動した。
お母さんと絶対行くと決めた。

こここらは余談だが(あなたのブログ全て余談だろという突っ込みはご容赦を)、つい最近私の周りの人で転職するという人がいた。彼女から、最終出社日の全体挨拶で何を言うべきか、スピーチの添削をしてほしいと頼まれた。私がどれだけスピーチコンテストのプロだと思っているのだろうとは思ったが、草案を読んでみた。結論から言うとノー添削、そのまま行け!と背中を押した。

ちゃんと真剣に向き合ってくれたの?と相手に思わせてもいけないし、私も真剣に向き合っているので、ノー添削のお土産として、私が今退職するならこの挨拶をするという退職スピーチ全文草案を彼女には送った。それを読んでなぜ私がノー添削なのかを伝えたかった。

彼女の草案を読んで思ったのは、彼女の人柄や人の良さ、考え方、工夫が全て伝わる文章だと思ったので、何も変える必要は無いと思った。同時に私とその人は違うので、個人の色が出ることが素晴らしいことを伝えたくて私の退職スピーチ草案を送った。

彼女も私のことをよく知っているので私が伝えたかったことは感じてくれたと思う。私は出る杭になってもいいので攻めた、感情的なスピーチが好みで、自分の色が出ると思っているから、彼女のスピーチと内容は違った。

彼女は、お世話になった個人への感謝、会社への感謝、全員への感謝、全体調和(誰かの気に障る発言をしない)、全部のバランス取れている素敵なスピーチを考えていた。

社会人5年目にはコロナが落ち着いて、6年目には海外に行けるといいなぁ。

乃木坂46 「僕は僕を好きになる」
生きにくくしてる張本人は僕だ
居心地の悪い視線なんか気にしないで
今の場所 受け入れればいい そんなに嫌な人はいない
やっとわかったんだ 一番嫌いなのは自分ってこと

エリー

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