レーシック検査で考えた私が掴みたい未来とは
このブログは、前にレーシックの適応検査を受けたという内容だが、それを通して、これまでの人生を振り返って、これからの未来を見て、感情が溢れて涙する私の話を綴っている(いつも泣き過ぎだろうというクレームについては、申し訳ないが受け付けない)。
1年前には想像もしていなかったが、レーシックを受けようかと考え始めた。まずは理解を深めようと、見積を取りに検査に行った。実際にレーシックを受けたことがある人は、ぜひ感想を教えてほしい。
レーシックとは、皆さん名前や概要を知っている人がほとんどだと思うが、正式名称は、「エキシマレーザー屈折矯正手術」という。
なぜレーシック検査を受けようかと思ったかというと、職場にレーシックを受けた人が何人かいて、私は普段コンタクトだが、たまにメガネで出勤した際、目悪いの?私はレーシックしたよ。レーシックオススメだよ。とよく言われていたからである。気にはなっていたが、よく分からない、高そう、怖そう、危なそう、ほんとに良くなるの?また視力落ちたりしない?生涯コストでいえばコンタクトとどっちがいいの?と、分からないことばかりで、自分が受ける気になんてならなかった。
でも、何人かに同じことを言われてると、気になってきた。20万円ぐらいで受けた人もいると聞いて、まずは眼の検査をして、見積もりを取ってもらって、分からないことを聞いて、不明点を明確にして、暗黙から脱却し、判断土俵に乗せようと思った。
実際に本格的な検査、説明を受けても、医療的なことを100%理解はできないし、同じ視力の再現でも、見える質や手術内容の細かい違いから、あなたのプランは一択でこれと決めてくれるわけでもなく、医療の発達とともにプランも多岐に渡って、何が何だかすごく複雑に感じた。
あーよく分からないな、とにかく安全でおすすめされたものでいいかと医師が勧めるもので決めてしまう人も多いと思う(安価なプラン含め、全て安全で、全て望む視力が出せるので、視力の面でプランでは甲乙つけられない、要は見え方の質、手術プロセスの差が料金差らしい)。実際、何人か検査に来ている人がいたが、皆物静かで、私みたいに質問の鬼、クレーマーみたいになっている人は全然おらず、医院の方はなんだこいつ面倒臭いってなっていたと思う。
私は、私に勧めるプランは理解したが、どういう論理で、どういうロジックで、全体が何で、各々の特徴が何で、何と比較して、私にこのプランを勧めているのかや、手続き論等、理解したかったので、とにかく質問していた。
帰る時に受付の方に価格、手術、検査フローの説明を受けたが、曖昧な部分が多くあり、突っ込んで質問したら、難しかったようで、相手を困らせてしまった。でも、私の眼は私が守る責任があって、あなたやこの医院のせいにしたくなくて、それはお互いそう思っているはずだから、だからこそ私が理解、納得してない物を、私の意思としたくない(このポリシーは前にブログに書いた)、あなたにはその説明責任がある。と説明してもらった。
医院にとっては一患者でも、私の命は私が責任を持って守る必要があって、私の人生は、私自身で決める必要があって、私が責任を持つ必要があって(話が壮大)、過去大きな手術をしたことがない私のことを、家族も心配してくれた。家族は、私のことを心配し過ぎて体調が悪くなったらしい(手術を受けること自体決めてないのに)。
実際の検査の時のお話や心境は以下に綴る。
手術検査の初めはアベリーノ角膜症の説明から。内容は省くが、この検査(1万円)をせずレーシックを受けると、0.1%の人がこの病気を発症するらしい。まず、無料検査だと聞いて行ったのに、当日1万円かかると聞いて、かつ説明前に、同意書にサインを要求されて、受付の人にプチギレ(説明を要求して10分間論議して、結局現時点判断材料が足りないという理由で同意書にはサインしなかった)。
検査は手術当日にすることにして、検診では検査しなかった。
その後眼の検査をして、手術内容の詳細、起こりうる3大リスクの説明を聞いた。手術内容、リスク把握に1時間論議。
レーシック3大リスク
①フラップトラブル
角膜実質層を露出させるためにフラップ(角膜をえぐり取って蓋を作る)が、治療後蓋を閉じても、その蓋の細胞は将来再生することはなく、蓋のままになっている。目を擦ったり、目に衝撃が当たったりした時に、フラップがズレたり取れたりするトラブル)
②ドライアイ
レーシックをした方が、フラップの隙間から水分が取られて、ドライアイが重症化しやすい
③ハローグレイ
レーシックをすることで、手術前より眼が光を集めやすくなり、暗闇での光が眩しくボヤけたようになる。特に乱視や黒目が大きい人は、その症状が出やすく、治るものではなく慣れる必要がある
要は元々視力が良い人の見え方にはどうしてもならないということ。
私は乱視かつ黒目が大きく、②③の重症化リスクがあり、見え方の質を考えると、大きく6プランある中、1番高いプランか2番目以外であれば、受けない方が良いという医師の判断になった。6番目(1番安いもの)は角膜の厚さからして受けられないらしい。
眼のことだから、大事なたった1つの命だから、1番高いプランが1番良いのだけれど(繰り返しになるが、安心、性能はどれも同じ。実際同じ眼に複数の手術はできないから、差は明確には分からない)、
眼という神聖な分野であろうと、コストメリットの分析と、得られる効果を天秤にかける必要がある。
もちろん、命に関わることだから(死ぬわけではないが)、グレーゾーンならランクを上げるべきだと私は思う。視力が安定した大学時代に受けておいた方が、それ以降のコンタクト代もメガネ代も浮いたなと今になると思うが、そういう面では、金銭的余裕がある社会人数年目で受けるのは、最高ランクのレーシックですら受けることが可能であるという、タイミング的にはちょうど良いのかもしれない。悩んだときに、お金が無いからという理由で妥協せずに済む。
●コストメリット分析
⭐︎コンタクトをし続けた場合
1箱3か月 ¥2,000(安めに見積もり)✖️2箱(両目)=¥4,000
¥16,000/1年
あと10年コンタクトつけ続けると
¥16,000✖️10=¥160,000/10年
+コンタクト液、診察コスト、買いに行く手間コスト、毎日つけて外す手間コスト、眼鏡を替える追加費用、コンタクト液、診察コスト、コンタクト長期装着による将来の医療リスク
⭐︎レーシックをした場合
レーシック自体の値段(数十万円)、3大リスク、ドライアイによる目薬、老眼になった時の眼鏡費用(近視、乱視だと、老眼になっても、近視乱視の度合いが大きく、老眼を自覚し辛いらしいが、レーシックをして視力を回復させると、老眼を自覚しやすくなる)、将来視力がまた落ちて矯正が必要になるリスク有り
どのレーシックプランを受けるかによるが、コンタクトをし続ける場合はペイするのに20年以上はかかるようだ。メガネだけならペイなんて一生できない。
あと20年毎日コンタクトをするかというと、多分しない、かつレーシックをすれば老眼を感じるようになる。益々メリットがあるか分からなくなった。
私は、コストメリットが無い限り、レーシックを受けなくて良いと思っていた。
私は、裸眼視力0.07。裸眼では何も見えない。目が悪いのは不便だが、それでも不幸だとは思ったことはなくて、自分の今の目は大切だし、愛している。レーシックは、先進医療で、保険適用外。整形手術と同じようなもの。
1番安全なメガネという選択肢を捨てて、わざわざ目にメスを入れて、矯正する。怖いし、それが 自分にとっての幸せなのかも分からなくなってきた。見えないからこそ幸せだったこともあったんじゃ無いかとか、私にとって裸眼で視力が良くなることが本当に望む幸せなのか、実現したい、この手で掴みたい未来なのかを考えた。
これまで小学生の頃から眼科に通わせてもらって、メガネも何個も買ってもらって、小学生の頃からコンタクトもさせてもらった家族への感謝、今になって自らその視力を捨てようとしている自分、支えてくれた家族を、今になって手術を受けることで心配をさせる申し訳なさ。そんな中、家族は私が妥協して手術のグレードを落とすなら、金銭的補助も辞さないと心配してくれた。
色んなリスクを負ってまで、100%の成功は無いところに飛び込もうとする自分。色々考え始めると、自ら視力の矯正を希望しておきながら、今の視力失うこと考えると、涙が出てきた。
泣いてはいられないので、その他、不明点の確認も行った。
・実際受ける時の流れとアフターサービスの内容
・確定申告について(税務署に聞く必要有り)
・交通費補助制度
・他の支店の並行利用、通院
・紹介制度の内容
その日は、持ち帰って資料を全部読んで、受けるならば日程を後で決めることにした。
帰路では、聞いたこと、感じたことを改めて文字に起こしてまとめた。
家に帰ってからは、承諾書をくまなく読んで不明点を洗い出した。承諾書を読んでみると、あれだけしつこく質問していたが、それでも契約条件に不明なことが多すぎた。電話問い合わせもできるとなっていたので、他の資料も全部複数回目を通して把握しなければならない。
医院での私の質問に対してもしどろもどろの人なのに、今回の改めて洗い出した不明点の質問は、受付の人が答えられるレベルではない話なのは明らかだった。お互いの時間節約とエビデンス記録のためにも、メールで聞きたいが、電話しかダメなよう。他の説明資料も読んでたら夜が明けるレベルなので一旦やめた。
起こりうるリスクのある症状が多すぎて、保障条件が不明確過ぎて、なぜ大金をかけてまでこのような危ないことをしようと自分はしているんだろうと、再び何か涙が出てきた(泣きすぎ)。
案の定、数日後電話で不明点を問い合わせた際は、私の質問は、担当者が答えられる域を遥かに越していて、一度持ち帰って折り返し電話させてくださいとなった。
折り返し電話でも、ここまでしか答えられない、これ以上は再来院して医師の話を聞いてくれと言われた。そう言われると、私は電話の先の一個人にこれ以上質問する権利を失い、通院はできないので、残りは手術することになったら、手術当日に聞くことにして、その場を退くことにした。
多分、レーシックを受けるだけで(検査しただけ)、ここまで人生を振り返って涙してる人はそうそういないんだろうなと思ったが(心配性過ぎる人はまずレーシック受けようと思わないし、コンタクトすら危ないからしないはず)、それでもやりたいし、不安な自分に負けたく無い(勝ち負けの話への論理展開の文脈が不明)。人生や自分の気持ちの捉え方って難しいなと思う。
長くなったが、検査には行ってみてよかったなと思う。この件に限らず、ちゃんと向き合ってきていなかったこと、ブラックボックス化しているものをクラリすることは大事だなと思った。手術は、また落ち着いたら受けることを検討しようかなと思っている。
エリー
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