あなたの常識
出すタイミングを逃し時空を超えて戻ってきたお話を。
昨年末M1グランプリ決勝を見た。M1グランプリを通して常識、価値観について考えた。
M1グランプリを見た方はそんなこともあったなと懐かしんで頂き、見ていない方は公式YouTubeに上がっているので機会があればぜひご覧ください。
私は真空ジェシカというコンビのネタが一番面白いと思った。大学時代、それぞれの大学のお笑いサークルを通じて知り合い結成したお笑いコンビ。お笑い養成所で知り合いコンビを組む人たちが多い中だが、彼らは事務所に入る前からコンビだった。
細かいネタは公式YouTubeに上がっているが、審査員の評価は「面白いのだろうけれど理解できない。万人受けするネタでないと」といったような話だった。
真空ジェシカのネタは高度だったよう。知らない人には分からないネタを入れていたそう。かつ若者向けな部分が多少あったそう。
私は所謂四年制大学を出ていて真空ジェシカと同世代、確かに笑いの価値基準だったり一般常識、教養レベルがある程度似ていたのかもしれない。だからこそ迷わずこのコンビが一番面白いと思ったのかもしれない。
逆に本気でバカになれて真面目にふざけて笑いを誘うコンビのネタはあまり自分には入ってこなかった。
言うまでもなく漫才をしているコンビには心からの敬意を表したい。
誤解を恐れずに極端に言うと、あれ?私はこんなことでケラケラ笑っていて良いのか?という自己制御や懸念が邪魔をするので面白いと思えず笑えないことがある。ネタの中で暴れていたり大声を出したり叩くのが強いツッコミを入れていると、そんなに強く叩いたら身体に良くないんじゃないかという道徳的、メンタル的な方面を気にしてしまう。
お笑いの世界、M1の世界では、いろんな環境で育ち様々な価値基準、常識を持った人たち皆んなを笑わせなければならない。かつこのハラスメント時代、誰の心も害さず人権を守り、細心の注意を払ったネタを考えるのは本当に大変なことだなと思った。
自分が普段関わる人は、私が関わる=私と何か共通点があったり接点があるような人たちなので価値基準や常識が極端にズレることはない。
公立の小学校や中学校ではこのズレがよくあったが、大人になるにつれてほぼ無くなってきた。
だからこそ今回のような違和感は感じることが減っていたのかもしれない。
このことは、先日鬼滅の刃を見て思ったことに書いたことと少し似ている。
そういった一連のことから、人の常識は人それぞれなんだということを改めて切に感じた。
エリー
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