女、今日も仕事する
オーガニックサプリメントを販売しているシナジーカンパニージャパン 社長 大瀧純子さんの「女、今日も仕事する」を読んだ。
図書館でたまたま目に入って、女性としてのキャリアを積み重ねてきた大瀧さんのメッセージを全部読みたいと思って借りた。
会社で女性としての働き辛さを感じ、様々なことを経験した結果、何回も転職をしてきた大瀧さんが、その時々で感じたことや行動したことを綴っている。
本の中では、働く上で、生きる上で大切なことがいくつか書かれている。
・選択肢以外の選択肢を考える
選択肢自体を疑うことが大事で、縛られた考え方から脱出することが必要
・決めなくても決まる
即座に決めなければならないことばかりではなく、いつかは決めなければならないことも、成り行きに任せて決まるのを待つことも大切。時間が解決すること、決めてくれることも一定数存在する
・悩むのではなく考える
悩みは漠然としている。何が問題か分からないから不安になる。
悩みから問題点を抽出し、課題を洗い出し、適正な部門、人と交渉する。課題を周りにも認識させ、周りを巻き込み解決する
本の中で一番印象に残っているのは、本の内容の本質とは逸れるかもしれないが、子供を育てながら激務であるSEとして復職することは難しく、働く場も無かった大瀧さんが、心の糸が切れて、育児で潰れてしまい、毎日遅くに帰宅する旦那さんにキレてしまった時のこと。
その時旦那さんは、今の仕事を続けていては育児を手伝えないから、俺は仕事を辞めて手伝うよと伝えたという。このエピソードは、読んでいて泣いた。
女性は男性よりも、ライフステージが仕事に与える影響は大きく、ホルモンバランスも安定しないのでストレスや無理が身体に響きやすいと書いてあった。確かに日々体調の浮き沈みは大きくて、でもその日にやらなきゃいけないことは変わっていなくて、そこにうまく合わせて折り合いをつけていくことは毎日やってるのかな〜と思ったり。
今はまだ若めだが、年齢を重ねたら余計にそう感じるのだろうと思う。
今回、直感でこの本を借りたが、後から、どうしてこの本を借りたのかなと改めて考えると、私は大瀧さんのように将来結婚、出産をしたいと思っているのはもちろんだが、大瀧さんがサラリーマンから現在社長になっていたからだと思う。
私は将来社長になりたいというのは前々から言っていたが、そこに憧れを感じたのだと思う。
本の中では、大瀧さんは、社長になる前は、もっと挑戦的なことができたし、失敗したら会社が潰れても良い、辞めれば良いぐららいに思っていたが、社長となった今は、社員の生活や取引先との信頼を守らなければならなくなり、自分以外のことを考えなければならず、判断には常にリスクを見込んだ決断が求められて、楽しくはないそう。
そういう意味でサラリーマンの方が好き勝手できるんだなとも思った。
今は周りには将来の自分を描けるような人がいないので、こうやって色んな人と出会って、色んな人の話を聞いて、自分に蓄積していきたい。
エリー
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