二度目の人生


後悔していること、通じなかった思い、あなたにはありますか?


そんな問いかけ、メッセージに何か惹かれた。
誰が何に後悔してどうしたのかが気になった。
額賀澪(ぬかがみお)さんの「イシイカナコぎ笑うなら」を読んだ。

有能教師 菅野の前に、菅野の同級生で、高校時代自殺をしたイシイカナコの幽霊が現れた。彼女に、過去の人生のやり直し事業に参加することを勧められ、ただの「良い教師」として無心で仕事をしている自分に嫌気がさしていた菅野は、教師にならないように人生を変えたいと思い、高校時代を再び生きることになった。

額賀さんの本は、「競歩王」で初めて読んだが、単なるフィクション小説ではなくて、読者自身に自らのことを考えさせる、問題提起、伝えたいことを含んだ内容だったので、とても良いと思った。先日図書館に行った時、バレンタイン企画ということで、恋愛に関する本が並べてあって、そこに見たことある名前、額賀さんの本があったので手に取った。

恋愛部分はイシイカナコが予備校のチューターに恋してたほんの一部分だけで、恋愛小説でも何でもなかったのであそこに並べる枠からは外れてないか?と思ったが、それはよしとしよう。

菅野は、人生をやり直すこととなったが、高校時代の菅野自身には戻れなくて、菅野のクラスメイトになって菅野の人生を変えようとした。自分の人生は自分で決めるものなのに、友人(実際は大人になった菅野なのだが)から教師になるなと言われる、人生の方向を指図される気持ちってどんな風なんだろうと思った。

本を読んで、自分の人生を振り返って、どこかで何かをやり直すなら、どこで何をしたいかを考えた。でも正直見つからなかった。今の自分を否定しないように、言い聞かせているような要素も少なからずあるのだろうが、何かこの部分をやり直したいと思ったことは無いし、今改めて考えても、どこかをやり直したいと思うことはない。

回り道したこともあったし、別の選択肢を選んでいたらどうなるんだろうと思うことももちろんあるが、人生を1つしか生きられないのであれば、全てこれまでしてきた選択を選ぶと思う。

強いて、強いて言うならば、高校1年の頭ぐらいに、NMB48の1期生オーディションがあったので、受けておけばよかったなと思う。もちろん落ちる人が9割9部、落ちたら落ちたでいいし、万一受かったら、その時に進路は考えればいいと思う。
NMB48の初期メンバーは、AKBファンはほとんどいなくて、芸能界に入りたくて、ダンスをしたくて、歌手になりたくて、モデルになりたくて等、アイドルに興味がない人が多かったので、AKB好きが1人2人いても良いのではと思う。

入って違うと思ったら学業優先にして卒業するメンバーもいるし、人生でまた他の経験を積める機会も、あっても良かったのかなとも思う。そうすると高校での勉強、部活の思い出は無くなることになるし、望む大学には行けなくなるから、トレードオフなんだけどな。
普通に文武両道で勉強、部活に頑張った日々は無駄ではなかったし素敵な日々だったと思っている。

ほんとに人生やり直すならそれぐらいかな。
あとは、前のブログに書いたが、人生は何だってやりたいようにできると思う。

菅野も、31歳で教師にならければ良かったと気づいたのだが、まず教師になっていなければそんな気持ちにもなっていなかったのだから、なったことはそれでいいのではないかと思う。回り道でも何でもない。教師になったからこそ、自分がどんな人間かが分かったのだと思う。
菅野は、転職するとか、今からでも何とでもなるんじゃないかなと私は思ってしまう。

皆さんはどんな場面をやり直して、どんな風に変えたいですか??

エリー

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