社会人4年目が1年目の教科書を読んだ
岩瀬大輔さんの「入社1年目の教科書」を読んだ。会社の若手陣がオススメしていて、今年の新入社員に渡そうかという話をしていたので、私も読みたくて、ちょっと待った、私も読みたいと貸してもらった。
読んでみると、確かに1年目で読んだ方がいいのかなとも思ったが、逆に、社会人を一応3年間やって来たからこそ、自分の仕事における具体的事象や経験と結びつけて振り返ることができたり、アクションプランといっては大袈裟だが、今後自分がどうしたいかのイメージに繋がった気がする。
この本には、仕事の50のやり方が述べられているが、前置きとして、仕事における3つの原則が出てきた。これを意識するだけでも十分だと思う。
(3つの原則)
1.頼まれたことは、必ずやり切る
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない
2は、過去何かの研修でも同じことを聞いた。
研修では、1st submission の速さが大事であることを聞いた。不完全でもいいので大枠を決め、提示する。自分が進んでいる方向性が合っているかを確認する。必要であれば然るべき人に指示を仰ぎ、軌道修正をする。
1については、50のやり方の中でも多く言及されていたが、仕事、とりわけ新人時代には能力の高さは求められておらず、頼まれた仕事を責任をもってやり遂げることが大事であると述べられていた。
私に限らず、回りの能力の高さや優秀さに対し、劣等感や不安を持っている人は多くいると思うが、意識や気持ち次第でどうにでもなるということを感じた。
確かに、日常の業務では、難しいなと思うことや、もっと知識があれば解が出せるかもしれないと思うことはあるが(それも勉強しろという突っ込みはすでに本書から頂いているのでご容赦願う)、最後までやり遂げる気持ちや粘り強さ、ひた向きさが一番大切だなと思っている。
それ以外の学び、感じたことをいくつか抜粋し、独自に4つにカテゴリ分けしてみた。
カテゴリ1【自分に一番足りていないこと】
23.目の前だけでなく、全体像を見て、つなげよ
これは若手あるあるなのかもしれないが、組織の1メンバとして自分がやるべき業務に従事していると、組織全体の状況や向かうべき方向性、その組織のさらに上流や横の組織に関することをほとんど知らないままでいてしまう。
全体像を見る機会がなかったわけではないし、自分から情報を取りに行くこともできたはずだが、ないがしろにしてしまっていた。そのことに改めて気づかされた。
全体像から見て、自分の立ち位置を把握することは大事だと感じた。
カテゴリ2【実感すること】
25.社会人の勉強は、アウトプットがゴール
「今、まさに取り組もうとしている仕事の完成度を高めるために必要なことを勉強するのが、社会人にとっての勉強の仕方」
9.仕事は復習が全て
「覚えたこと、学んだことを自分のスキルとして定着させる」
20.本を速読するな
一冊の本を読んでたくさん学ぼうとするのではなく、1つでも残るものがあれば十分、でも速読してたくさん読んでたくさん学んだ気にだけはなるな。1冊を慌てずじっくりと読み、その中から大きな学びを1つ得られればいい。読みっぱなしもダメ。必ず3行でもいいから感想文を書く。仕事の復習と同じ考え方。
これらに共通して言えることだが、試験で正答を導くことが学生のアウトプットかもしれないが、社会人のアウトプットは実務に落とし込む、生かすことだ。
例えば、この本を読んだら、感想をつらつらと書くだけでなく、自分がどう動こうと具体的イメージを持つことができるようにならないといけないと感じた。
一方で、個人的には、小説を読むとか(すみませんほとんど読んでません)、直接的には仕事に結び付かないことをすることも、人間性を豊かにし、最終的には新しいイノベーション創り出すとか、(ちょっと偉そうに書いたが)何が言いたいかというと、この世の中に不必要なことやものなのどは一つもないとも思っている(いつも話が壮大になるクセがある)。
私は無意識に?前々から読んだ本の感想をブログに上げていた。あげていないものは、内容が分からなかったりしたものだ。しっくりくる本のみ読めばいいと書いてあるので、その本はしっくりこなかったということにしよう。
あとは、私は、自分が感じたり、人から聞いたりしたことを人に伝えたり、ブログに書いたり、自分の中だけに留めておけないタイプで、記録に残したいタイプ(ただの喋り好き)。
これまでできていたことは継続し、さらによくしていきたいなと思う。
カテゴリ3【もっと心がけたいこと】
44.苦手な人には「惚れ力」を発揮
「相手の良いところを見る、嫌いな部分、苦手な部分は、単なる特徴と捉えればいい」
私は、以前ブログに書いたが、嫌いな人はいない。お人好しでもなく、そう思っている。それは、自分を傷つけてくる人や、嫌な思いをさせてくる人は、私の人生をドラマチックしてくれて、私の人生を分厚く、私自身を逞しくしてくれた人だと思い、その人に対して怒りや憎しみを持つのではなくて、許すことで自分自身を負の感情から解放してあげることが、一番自分のためになると思っているからである(これもどこかのブログで書いたが、何かの本を読んで吸収し考え方)。
今回の本での、相手の良いところを見つけるということは、もっともっと心がけたい。
26.感動は、ためらわずに伝える
44にも繋がるが、惚れたところは伝える。良いところは伝える。感動したら伝える。幸い(?)私は強度の感動プロフェッショナルで、いでも何でも感動して、すぐに泣くという習性をもっているので、感動することは日常茶飯。一番最近でいえば、母とビデオ通話したときに、母の元気な姿、コロナで会えなくなって寂しいといってくれたことに、自分の両親は世界一最高だなと号泣した。そう書いているだけでも今両親を思い出して泣いている。今度は、涙まで出なくとも、感動したことをもっと真っ直ぐに伝えたいと思う。
カテゴリ4【最近の日常との関連を持つこと】
37.上司にも心を込めてフィードバックせよ
私の今の上司は、こうした方が良いんじゃない?でもあなたの忖度で私の言いなりにならなくていい、違うと思うなら違うと言ってくれと言う。
部下のフィードバックや意思を尊重してくれる人なんだなと思った。
この本を読む前から、親友と話をしていたときにも思っていたことだが、私たちは評価される側という立場がベースではあるが、評価する側でもある。ヤバイ人がいたら、こちらはそれに苦しむだけではなく、それなりの冷静な分析と評価をしてあげればいい。そう考えると少し気持ちが楽になる。完璧な人間などいいないし、自分は不完全だと思うことが相手への思いやりに繋がると思う。
最後は、コラムに書いてあったのでカテゴリ外として私も扱うが、
「一緒に仕事をして楽しいと思ってもらえる人になる」
ということがコラムに書いてあった。
私自信、優秀でなくて、どちらかというと、というより、明らかに能力でいえば周りより劣っている。
今回もお馴染みのこの方に登場してもらうのだが、ゆうこすが以前言っていた言葉が今の私のお気に入り。
「私、まわりから推される人って『狂気と“手伝えるポイント”』が同居してる人だと思うんですよ」
まわりから押される人(一緒に仕事をして楽しいと思ってもらえる人)は、完璧で優秀な人ではなくて、何事も一生懸命で、一緒にこの人と仕事がしたい(手伝ってあげたい)と思ってもらえる人。岩瀬さん、ゆうこすと同じこと言ってますね。
だから、皆さん、私を手伝ってください(急)。
というのは冗談として、
最初の3つの原則に戻るが、1.頼まれたことは、必ずやり切る
ことをしていると、手伝ってくれる人はいるし、一緒に仕事をしたいと思ってくれる人は出てくるんだと思った。
これで新人にこの本を貸せます(私の所有物ではありません)。
エリー
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