三十路へ向かって
ジェーン・スー 貴様はいつまで女子でいるつもりだ問題を読んだ。30代半ばぐらいの人がメインで書かれてる感じで、なかなか読んでいて複雑や気持ちになるものだったが、とても有益だった。
いつもながら、備忘録の読書感想文を残したいと思う。ちなみに人と話す時、私は読んだ本の話を割とする。そうやって知識を定着させて、あたかも自分が元から考えてることかのように話すのが私の特技(笑)
○三十路の心得
「早く結婚すべし。既婚者の素晴らしい点は、欲の手離れが良いところ。
赤の他人や言葉が通じない赤子との生活で、思い通りに事が進まないことに慣れる訓練を積んでいる。自分がコントロールできる範囲は狭い。
そのため、突発的な事態に適応する能力が高い。」
...結婚に関しては良い悪いないと思うが、不足の事態への対応力。これはなるほどと思った。ちなみに筆者は未婚らしい。
「35歳までは体力的に無茶が利く、何でもフルスロットでやるべし。最初の5年で幹を伸ばし、次の5年で枝を剪定すべし。」
...まだまだフルスロット段階にあるなと思った。自由がきく間にもっと色々なことに挑戦したい。
「愛されるより愛する。三十代では相手から先に心を開いてもらえることが少なくなる。
誰かのために何かをしてあげる側になっている
自分から開きていくクセをつける。」
...これは今も心がけているところ。大人になると関わる人との利害関係が生まれて、変な警戒心を持ちがち。だから自分から開示して、歩み寄れる人になりたい。
「若者を責めるべからず。今時の若者は... 自分が言われて嫌だった言葉ではないか。」
...若い子に嫉妬したり苛立ったりって大人になるとあるけれど、それは私たちがされて嫌だったことではないか、なるほど。気づいたら同じ大人にならないようにしないとな。
「一生付き合っていきたい友達を見つけるべし」
...先日誕生日の時に何人かの人からメッセージを頂いた。久しぶりの人もいて、また会いに行きたいなと思った。こういうふうに一生付き合う友達ってできていくんだな。
「隙がある人は、隙がある状態に耐えられる人、曖昧な空気を他者との間に漂わせたままにできる強さ。隙は作るものではなく、堪えることや任せることや信じることで生まれる。仕事もそう。
白黒つけなければならないものも、曖昧な空気に耐える、そうすれば相手が舵を取って船が進んでいく。」
...完璧主義は疲れてしまう。無責任、適当ではダメだけれど、自分だけあがいてもどうにもならないことも多い。隙があることに耐えれる人になりたい。
○ババアについて
「ブスやババアは気に病む要素にはなり得ても、他人がこちらを傷つける道具にしてはならない。
ブスやババアを人に使う人は、自己評価が低く、相手の価値を自分より低いところに引き摺り下ろしたい気持ちの現れ。」
...流石にこの言葉は私は使わないが、使われた時は、気に病むのではなく、ああこの人自己評価が低くて残念だなと思うようにしよう。
○三十代を独身で過ごすことについて
「二十代後半、特に女性の場合は、青春二十代切符の有効期限切れが目前に迫る。結婚行きの列車に乗り損なわぬよう闇雲に合コンに参加したり、この列車(今の彼)は本当に私の辿り着きたい結婚へ運んでくれるか?と訝しんで、土壇場で別の列車に乗り換えるなど、忙しい毎日。
結婚しなきゃ分からない喜びがあるならば、結婚したら分からない楽しさもあるはず。自分の力で切り拓く人生には、何物にも替え難い楽しさがある。三十代になってからその楽しさが始まった。」
...列車の話、腑に落ちる考え方だなと思った。何が正しいか、自分が何を目指しているかなんて分からないけれど、有効期限内に対応しておかないと、後戻りはできないんだから。
○食わず嫌いをやめる
「嫌な思いをしないよう、傷つかないよう避けていたものが、一生自分を苦しめるとは限らない。
歳を重ねて苦手なものを試してみたら、多少の失敗にも図太く対応できるようになった。」
...これはほんとにそうだと思う。自分が苦手だという概念を持って避けていることも、今になると全然できたり楽しかったりする。だから今はフルスロットで動くべきなんだな。
○占いに対する考え方
「不安な時、何かに頼りたくなる気持ちがある。誰かに決めて貰いたい時もある。良いことも悪いことも、見えない何かのせいにしたい時もある。でもやっぱり、自分で考えて自分で決めないと、自分で考えることを放棄していては、私はあとからどんどん惨めな気持ちになってしまう。」
...これは前に占いを受けた時にブログ書いた時の気持ちを思い出した。私と同じこと言ってる。自分で考えて自分で決めてことに対して背中を押してもらうのが占いだと感じたと私はブログで書いた。
○仕事への向き合い方
「働く男の気持ちがわからない。働く女の労働意欲は、ここまでしかやらない、もっと他の仕事をやりたい、職種や態度や言葉から読み取れるから分かりやすい。
女は労働意欲が無ければ第一線から身を引くが、男は身を引かず、辞めさせられもしない。
やり甲斐のある仕事に就き、独身生活を十二分に楽しんでいるにも関わらず、やっぱり結婚して子供を産み、子育てに専念した方が女として幸せに見えるのかな?と思ってしまう。
逆に男も、働いていないと男じゃないというプレッシャーを感じているかもしれないし、そう考えるのは筆者自身である。
女は、第一線で働くことからのリタイアが社会的に容認されているが、男はそうではない。
女は、何があっても働き続けなければ、社会的に認められないというプレッシャーを感じることはない。働くことに対して背負っている感情は男女で異なる。
男は、仕事で活躍することよりも、長居することが最重要。上司に食ってかかって反論していた筆者は、会社を辞めても人生の致命傷にはならないと思っていたから。仕事=男の人生の価値だと男自身が思っているので、男は上司に食ってかかって反論はできない。
配偶者の有無や子供の有無で、女の働き方は千差万別、メンターも近くにいない。仕事の多数派が男になるのも仕方がない。」
...この部分はこの本で1番なるほどと思ったところ。起業したいなとか、最悪仕事失ってもなんとかするとか言えるのは、私が女だからで、かつ、周りの男を取り巻く環境とかも、腑に落ちた。だから男と同じレベルで働く女の方が優秀だと言われるのかなと思う。だって優秀でモチベーションが高くないと、別の働き方を選ぶのが女なんだから。
○大人になると押し殺してしまう感情
「さみしくて傷ついた気持ちや、嬉しくて飛び上がりたい気持ちを素直に感じたことを、感情コントロール下に置くのが大人の条件だと思い込んでしまう。
自己防衛でネガティブな気持ちを無視していると、結局は自分の中で全部黙ってその感情を引き受けなければならなくなる。」
...これは私は感動しやすく、よく泣くと普段からお伝えしているので、感情コントロール下に置かない生き方をしていて、それはある意味正解なんだなと知った。
いつもながら備忘録にお付き合い頂きありがとうございます。
今回は特に学びが多くて引用が多くなってしまったが、悩める女性全てに届けたい本だなと思った。
エリー
0コメント